Q太郎のブログ

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また、バスルームの床面もゲロまみれだったので、シャワーで洗い流すなどして部屋に戻ると、あなたはいびきをかいて寝ていました。部屋はツインで、シングルベッドが二つありました。

(『月刊Hanada』2017年12月号 261頁「山口敬之 私を訴えた伊藤詩織さんへ」)

 

伊藤詩織さん『Black Box』のメール一覧

ジャーナリストの伊藤詩織さんが2017年9月に提訴した事件を広く知って頂くために、詩織さんの手記『Black Box』から山口敬之氏とのメール(全40通)のやり取りを抽出して一覧を作成しました。メール前後の状況も時系列にまとめましたので、併せてお読みください。

  • 2013年9月、詩織さんはニューヨークの大学でジャーナリズムと写真を学んでいた。親の反対を押し切っての渡米だったので援助はほとんど受けられず、学費を稼ぐために翻訳とベビーシッター、ピアノバーでのアルバイトをしていた。
  • そのピアノバーでTBSワシントン支局長(当時)の山口敬之氏と初めて出会う。詩織さんがジャーナリスト志望と知ると山口氏は「自分もジャーナリストだから、君みたいに夢を持っている人に会うのは嬉しいね」「機会があったらニューヨーク支局を案内するから、ぜひメールを下さい」と言って名刺を手渡した。
  • 2013年秋の終わり、山口氏から「TBSのニューヨーク支局長とお昼を食べているんだけど、来ない?」と連絡があり、詩織さんは2人が食事する日本料理店に向かう。その後、3人でニューヨーク支局に行き、山口氏だけ所用があったので先に帰った。詩織さんはニューヨーク支局長に内部を案内してもらった。
  • 2014年秋頃、ニューヨークで大学卒業を目前にした詩織さんは、インターンシップの受け入れ先を探し始め、山口氏を含む複数のメディア関係者にメールを送った。
  • 山口氏の紹介で日本テレビのニューヨーク支局長と連絡を取ることができ、面接とテストを受けてインターンとして採用される。
  • 2014年9月から日本テレビで働き始める。その頃、山口氏から国連大使や著名人との会合に誘われるが、知人との先約があったために断る。
  • インターシップと学業の両立でバイトの時間がなくなった詩織さんは両親に送金を頼んだ。しかし、両親が詩織さんの生活困窮に驚き帰国するよう促したため、日本に帰国することになる。
  • 2015年2月、詩織さんはロイター通信の日本支社、トムソン・ロイター・ジャパンとインターン契約を結んで働き始める。
  • フリーランスを目指すことにした詩織さんは、両親から「せめて2年間、会社勤めをしなさい」と言われる。その時、以前、山口氏が「TBSのワシントン支局であれば、いつでもインターンにおいでよ」と言っていたことを思い出した。詩織さんはもう一度インターンで仕事をしてそこから現地採用を目指そうと考え、山口氏にメールを送った。
▼事件前のメール
メール①
私は、最後に連絡を取ってから半年ぶりに、山口氏にメールを送った。2015年3月25日のことだった。
「山口さん、お久しぶりです。お元気ですか?昨年は日本テレビでのインターンを紹介していただきありがとうございました。学校でのラストスパートと並行して大変貴重な経験を培うことができました。現在は東京のロイター通信でテレビニュース部のインターンをしております。CNN東京からもインターンのオファーを頂いたりと、ニューヨークでの経験が大変役立っております。本当にありがとうございました。大変感謝しております。以前山口さんが、ワシントン支局であればいつでもインターンにおいでよといってくださったのですが、まだ有効ですか?笑 現在絶賛就活中なのですが、もしも現在空いているポジションなどがあったら教えていただきたいです。」(詩織=以下S)
(伊藤詩織『Black Box』42頁)
メール
インターンなら即採用だよ。プロデューサー(有給)でも、詩織ちゃんが本気なら真剣に検討します。ぜひ連絡ください!」(山口=以下Y)2015-03-25 19:25
(伊藤詩織『Black Box』43頁)
  • 詩織さんは、ぜひプロデューサー職に応募したいと山口氏にメールを送った。
メール
「本気みたいだね。そしたらこっちも本気で検討します。日本語で履歴書を作ってPDFかFaxで送って下さい。あとビザは持ってる?新規プロディーサーという事になると、採用やら待遇やら、TBSインターナショナル本社の決済(ママ)を取らないとなりません。これにはかなりの時間がかかります。あるいは、まずこっちに来てフリーランスとして契約して、しばらく仕事をしてもらいながら正式な採用に向かうという手もあります。このやり方なら私が決済できます。どういうやり方がいいか、ちょっと考えてみます。」山口敬之 2015-03-25 22:17
(伊藤詩織『Black Box』44頁)
  • 詩織さんは山口氏に履歴書を送った。
メール
「履歴書受け取りました。ありがとう。最大の関門はビザだね。TBSで支援する事も可能ですので、検討してみます。ところでヤボ用で一時帰国する事になったんだけど、来週は東京にいますか?」山口敬之 2015-3-28 17:31
(伊藤詩織『Black Box』44頁)
メール
「調べたら、支局のスタッフとして雇用するために会社で支援をした実績はあるようです。来週後半、空いている夜ある?」山口敬之 2015-3-29 14:26
(伊藤詩織『Black Box』45頁)
 
  • 詩織さんと山口氏は、4月3日金曜日午後7時に東京の恵比寿で待ち合わせすることになった。
  • 2015年4月3日金曜日、詩織さんはロイター通信の仕事が長引いて約束の時間に1時間遅れて(推定:8時)駅に到着。
  • 先に串焼き屋で飲食を始めていた山口氏が駅まで迎えに来て2人で同店に向かった。
  • 店に向かう途中、山口氏から「店ですでに飲んでいるが、今日の目的はそこではない。予約したのは次に行く鮨屋だ」と言われる。
  • 店で詩織さんは、串焼きを5本ほどを食べ、ビール(瓶)をコップ2杯とワインを1〜2杯飲んだ。共に小さなコップであり、詩織さんは元々お酒に強かったので酔いは回らなかった。
  • その間、山口氏はお店の人と忙しなく話をしていて、就労ビザの話ができる雰囲気ではなかった。
  • 2015年4月3日午後9時40分頃、2人で歩いて5分ほどの鮨屋に移動した。詩織さんは少しのおつまみで日本酒を2合ほど飲んだ。ここでも山口氏からビザの話は出なかった。
  • 2合目を飲み終わる前に詩織さんはトイレに立った。3合目を注文した記憶はあるが、飲んだかどうかは覚えていない。そして突然、詩織さんは体調に異変を感じ、2度目のトイレに立った。トイレに入るなり突然頭がくらっとして意識を失った。そこからの記憶はない。
  • 翌朝(2015年4月4日早朝)、激しい痛みで目を覚ますと、ベッドの上で詩織さんにのしかかった山口氏が行為に及んでいた。
  • 詩織さんは山口氏を押しのけようと抵抗。詩織さんが「トイレに行きたい」と言うとやっと山口氏は体を離した。その際、避妊具をつけていない山口氏の体が目に入った。
  • 詩織さんはトイレに駆け込み鍵をかけた。バスルームの鏡に映った詩織さんの体は、所々が赤くなり血も滲んでいた。
  • 意を決してトイレから出た詩織さんに山口氏が再び襲いかかる。山口氏が無理やり膝をこじ開けようとしたため、詩織さんは足を閉じて必死で抵抗。そのため膝の関節がひどく痛んだ。
  • 詩織さんは繰り返し「やめて下さい」と言っていたが日本語では言葉が弱いと感じ、とっさに英語で「What a fuck are you doing!(何するつもりなの!)」と山口氏を罵倒した。
  • そこはツインの部屋でベッドが二つあったが、もう一つのベッドは、カバーが掛かった状態で使われた形跡がなかった。
  • 詩織さんは急いで服を着たが、何故かブラウスはびしょ濡れだった。一刻も早く部屋を出たかった詩織さんは、山口氏から「これを着て」と差し出されたTシャツを着た。
  • 窓の外が明るくなってきた頃、詩織さんは荷物をまとめて一人足早に部屋を出た。その際、そこがシェラトン都ホテル東京であることを知る。
  • 午前5時50分頃、ホテル前からタクシーに乗った。車内で必死に記憶を呼び覚まそうとするが、鮨屋のトイレから目が醒めるまでの間の記憶がない。その代わり、目覚めた時のおぞましい光景が浮かんできた。
  • 自宅に戻った詩織さんは服を脱いでTシャツをゴミ箱に叩き込み、残りの衣服は洗濯機に入れて回した。この日に起こったことの全てを洗い流してしまいたかった。
  • シャワーも浴びたが、アザや出血している部分もあり、胸はシャワーをあてることもできないほど痛んだ。
  • 詩織さんは、警察に相談することを躊躇した。山口氏は政治家だけでなく警察にも知り合いが多い。詩織さんの勤めるロイター通信にとってTBSは大クライアントである。事件を告発すれば、この先、報道の世界で仕事を続けることができるだろうか。詩織さんはそう思い悩み、考えがまとまらなかった。
  • 妊娠が心配で産婦人科に行くが、女医から「いつ失敗されちゃったの?」と淡々と言われる。取り付く島もない様子に詩織さんは事件のことを話せなかった。それだけ心身ともにダメージを受けていた。結局、モーニングアフターピル(緊急避妊薬)*1だけを処方してもらう。
  • 詩織さんは気力を振り絞り、性暴力被害者支援のNPOを調べて電話した。どこの病院で何の検査をすればいいか尋ねるが、NPOは直接面接に来ないと情報提供はできないと言う。NPOまで出かける気力も体力も詩織さんには残っていなかった。
  • 詩織さんは、性暴力とは見知らぬ人に突然襲われるものだと思っていたし、自分が被害に遭ったことを心のどこかで認めたくなかった。そのため自分が受けた被害を認識するまで時間が掛かってしまった。
  • 翌日(2015年4月5日午後)、友人Kとその家族と一緒に食事をし、一晩を過ごした。一人でいることが怖かったので救いになった。
  • その際、ふとニューヨークで聞いたデートレイプドラッグ*2の話を思い出した。調べてみると記憶障害などの症状が驚くほど似ている。
  • 2015年4月6日月曜日、右膝の痛みが激しく歩くのも困難になっていた詩織さんは、会社を休んで整形外科を受診する。医師からは「凄い衝撃を受けて、膝がズレている」と言われる。
  • 同日、看護師をしている幼馴染のSに会って事件のことを打ち明けた。詩織さんの「デートレイプドラッグの可能性はあるかな?」という問いにSは「あるかもしれない」と答えた。今からでも警察に行くべきかどうか2人で悩んだが結論は出なかった。政治と深く繋がっている山口氏を告発しても、警察や司法が守ってくれるだろうかと恐れていたためである。
▼事件後のメール
メール
 その夜、山口氏にメールを送った。忘れたい気持ちがあり、これはすべて悪い夢なのだと思いたかった。まだ体の痛む箇所もあり、混乱する頭も麻痺しているようだった。私さえ普通に振る舞い、忘れてしまえば、すべてはそのまま元通りになるかもしれない。苦しさと向き合い戦うより、その方がいいのだ。と、どこかで思ったのだろう。
 
「無事ワシントンへ戻られましたでしょうか?VISAのことについてどの様な対応を検討していただいているのか案を教えていただけると幸いです。」伊藤詩織 2015-4-6 23:01

しかし、返信はなかった。そもそも、プロデューサー職に内定していた事実さえなかったのかもしれない、と、この時初めて気づいた。考えたくもなかった。最初から仕事仲間になるということではなく、どうにでもできる「モノ」のように見られていたのではないか。悔しくて悲しくてたまらなかった。
(伊藤詩織『Black Box』69頁)
  • 詩織さんは、事件のことは忘れようと何事もなかったようなメール⑥を送った。しかし、そのことでよけいに苦しくなり、仕事に行く気力もなくなり会社を休んだ。
  • 詩織さんは、事実に蓋をすれば自分はジャーナリストになる資格がないのではないかと葛藤した。詩織さんはようやく警察に行って相談する決心をした。
  • 先日会食した友人Kともう一人の友人Rに会って「準強姦*3に遭ったかも知れない」と打ち明けた。友人たちは「このままにしてはいけない」と言ってくれた。
  • 2015年4月9日夕方、原宿署に被害を相談。事件から5日が経過していた。
  • 2015年4月11日、再び原宿署へ。事件を担当してくれる高輪署の捜査員A氏に会って事件の説明をすると「よくある話だし、事件として捜査するのは難しいですよ」と言われる。詩織さんは「ホテルがわかっているのだから、防犯カメラだけでも調べて下さい」と懇願した。
  • 同日、両親にも事件のことを打ち明けた。
  • 詩織さんは、警察に相談していることを悟られないよう山口氏にメールを書き続けた。なるべく下手に出て山口氏から謝罪を引き出すように工夫した。まずはホテルで罵倒したことを謝った。
メール⑦

メールを送ると、山口氏からすぐに返信があった。
「罵声浴びた記憶はないけどな。今ニューヨークのTBSインターナショナル本社と、あなたを雇用するにはどういうパターンがありうるか検討しています。最初からプロデューサーとして雇うには、支局のスタッフを増やす事になるので新たに予算をつけることになります。インターンとして仕事を始めてもらうなら、ハードルは下がります。VISAについては、プロデューサーとしてVISA取得を支援するには、一旦こちらに来て正式な面接を受けてもらう事になります。実質的にはそのまま合格なんですが、その後一旦東京に戻ってアメリカ大使館でパスポートにVISAを貼付してもらわなければなりません。インターンの場合は、面接は不要だそうです。これも給料を払うか払わないかを基準にしたアメリカの法律の違いだそうです。いずれにしても、現在ニューヨークの新しい社長と交渉中です。今しばらくお待ちください。」山口敬之 2015-4-14 19:18
(伊藤詩織『Black Box』78頁)

  • 2015年4月15日、詩織さんは捜査員A氏とシェラトン都ホテルを訪ね、ホテル入口の映像を確認した。部屋があった2階には、たまたま防犯カメラがないと言う。映像には、山口氏がタクシーから意識不明の詩織さんを引きずり出し、抱えて運ぶ様子が映っていた。
  • 捜査員A氏は防犯カメラの映像でやっと事件性を認めたが、それでも「相手は有名で地位もある人」「君の人生が水の泡になる」と言って繰り返し被害届の提出を考え直すよう説得した。
  • 高輪署で再び防犯カメラの映像を確認する。ホテル入口の映像の次は、ロビーを横切る映像になる。山口氏に抱えられた詩織さんは足が地についていなかった。最後は、明け方、詩織さんがうつむきながら一人でホテルを去っていく映像だった。
  • DNA鑑定を試みるとA氏に言われる。当日に来ていた衣類は全て洗ってしまったが、ブラだけは洗っていない状態で見つかった。

メール⑧

「メール届いた?読んだ?我々の仕事では、業務に関する連絡は即座にきちんと反応する事がとても大切です。詩織ちゃんを雇用するためにかなりいろいろな工夫をしているだよ(原文ママ)。反応がないともうやる気がなくなっちゃったのかとも思います。やる気がなくなったらそれはそれで連絡するのがマナーだよね。」山口敬之 2015-4-16 11:13
(伊藤詩織『Black Box』80頁)

  • 詩織さんは警察との打ち合わせを先に進めようと返信を控えていた。
メール⑨

「あなたの雇用について少し進展がありました。まだやる気があるかどうかだけでも返信を下さい。」山口敬之 2015-4-17 2:00
(伊藤詩織『Black Box』81頁)

 メール⑩

「ここ数日入院していたので連絡できませんでした。進展とはどういうことでしょうか?」伊藤詩織 2015-4-17 19:50
(伊藤詩織『Black Box』81頁)

  • 実際には入院していなかったが、これ以上放置して警戒させるわけにはいかず理由を作って返信した。

メール⑪

「入院していたとの事、大丈夫ですか? 進展とは、大統領選に向けて支局スタッフを一名増員する事が認められる方向だという事です。どのような人材をどう取るかはこれから検討されます。」山口敬之 2015-4-17 20:49
(伊藤詩織『Black Box』82頁)

  • 山口氏から謝罪の言葉を聞いておきたかったので以下のメールを送った。

メール⑫

「今回山口さんと帰国した際にお会いしたのは新規プロデューサーとして採用、ないしフリーとして契約をしたいので残りの問題のVISAの話をしようとお誘いいただいたからですよね。なのに意識の無い私をホテルに連れ込み、避妊もせず行為に及んだあげく、その後なにもなかったかように電話でビザの手続きをするといってきたり、この度(原文ママ)に及んでそのようなあやふやなご返答をされるのは何故ですか?この状況を考えると、まるで山口さんが仕事の話を持ち出してこのような機会を伺(ママ)っていたように思えてしまいます。既に家族に山口さんの話をし今回の雇用のお話を告げていたので、その後の進展を聞かれるたびに何と答えたらいいのか返答に困っています。(中略)今まで言った言葉が本当であるなら誠意のある対応をしてください。また前回のメールでもショックだったと伝えたのに謝罪の言葉がないのはどうかと思います。そして医療費も負担してください。」伊藤詩織 2015-4-18 20:36
(伊藤詩織『Black Box』83頁)

メール⑬

「あなたがそういう風に受け止めていたとは知りませんでした。あなたは私が強制したわけではないのに自ら進んで飲んで泥酔し、タクシー内や私のスーツや荷物に嘔吐して正体不明となりました。路上に放置するわけにもいかないから、やむなく逗留先に連れて行ったんだよ。ホテルの部屋でもトイレでも嘔吐し、それを全部片づけたのは私です。私の重要な公的書類にも嘔吐されたので、それを再発行するのに手間とコストがかかりました。あなたが普通に食事して普通に帰ってくれたら何も起きなかった。私だってこれから一緒に働こうという人に、最初からそういう意図で接するはずがありません。私が一度でも、職権を使ってあなたを口説いたり言い寄ったりしましたか?一切していませんよ。単純に自分が被害者で私が加害者だというなら、私がそもそもそういう悪意を持っていたと考えるなら、とても残念な事です。それからあやふやな対応って何ですか?あなたの熱意とやる気を高く評価して、いろいろな作業を続けています。海外支局のスタッフを増員するというのは、この時節非常に難しい事です。あの夜の事でコストがかかっているなら、それはそれで考えます。しかし、自らの行動も振り返ってみて下さい。冷静にやり取りが出来るなら、もう一度メールを下さい。」山口敬之 2015-4-18 21:50
(伊藤詩織『Black Box』84頁)

メール⑭

「冷静にお話がしたいと思っているのでこのようにメールしています。介抱してくださったというのであれば、その点については感謝します。ですがそんな意識不明の私に避妊もせずに行為に及び、それ以降私は妊娠したらどうしようという不安の中にいます。山口さんは私が妊娠した場合のことをお考えですか?私はこれから一生懸命仕事をしていこうと思っていた中、今は妊娠してしまったら働けなくなってしまうという恐怖でいっぱいです。」伊藤詩織 2015-4-18 22:44
(伊藤詩織『Black Box』86頁)

メール⑮

「あなたはあの夜私の部屋に入ると、部屋の2ヵ所に嘔吐した後、トイレに駆け込みました。私は私のスーツケースの中やパソコンに吐きかけられたゲロを袋に片付けて濡れタオルで拭いて、トイレにあなたを見に行くと、あなたは自分がトイレの床に吐いたゲロの上で寝込んでいました。私はあなたをゲロから剥がして、ゲロまみれのあなたのブラウスとスラックスを脱がせ、あなたを部屋に移してベッドに寝かしました。そしてトイレに戻って吐き散らかされたゲロをシャワーで洗い流して、最もゲロが多く付着していたブラウスを、明朝着るものがないと困るだろうと思って水ですすいでハンガーに干しました。そして部屋に戻るとあなたはすでにいびきをかいて寝ていました。私はあなたの髪の毛などについた嘔吐臭が耐えられなかったので別のベッドで寝ました。その後あなたは唐突にトイレに立って、戻ってきて私の寝ていたベッドに入ってきました。その時のあなたは「飲み過ぎちゃった」などと普通に話をしていました。だから、意識不明のあなたに私が勝手に行為に及んだというのは全く事実と違います。私もそこそこ酔っていたところへ、あなたのような素敵な女性が半裸でベッドに入ってきて、そういうことになってしまった。お互いに反省するところはあると思うけれども、一方的に非難されるのは全く納得できません。あなたが妊娠するという事はあり得ないと考えています。でも、あなたが不安なのはわかりましたから、こちらで出来る事は喜んでします。しかし、問題に対処するには、一方的な被害者意識を改めてもらいたい。」山口敬之 2015-4-18 23:51
(伊藤詩織『Black Box』87頁)

  • 2015年4月23日、詩織さんは無料相談の弁護士と面会した。弁護士によると、準強姦事件の争点は⑴性行為をしたか⑵合意があったかどうかの二点だと言う。
  • 同日、山口氏はTBSからワシントン支局長のポストを解任されている。

メール⑯

「まだ生理が来ていないので不安で仕方がありません。寝ても覚めてもこのことで頭がいっぱいです。何故妊娠することはあり得ないなどと言えるのですか?理由を教えてください。」伊藤詩織 2015-4-24 11:48
(伊藤詩織『Black Box』90頁)

  • 詩織さんは被害届を出す前に妊娠の可能性を聞きたくて思い切って山口氏に電話した。山口氏は電話に出なかったが、すぐ下記のメールが届いた。

メール⑰

「あの携帯は現在私の手元にありません。あと、会社も辞めたので、支局や本社にかけても私にはつながりません。ただ、伊藤さんがワシントンで仕事をするつもりがあるなら、後任の支局長に伝えます。連絡はこのメールに返信してください。よろしくお願いします。」山口敬之 2015-4-28 12:52
(伊藤詩織『Black Box』95頁)

  • 2015年4月27日、夕刊フジに山口氏が東京の営業職に左遷されたという記事が掲載される。
  • 2015年4月30日、詩織さんは高輪署に被害届と告訴状を提出した。その際、改めてデートレイプドラッグの検査を頼んだが、捜査員A氏からは「一回の睡眠薬の服用ではほとんど体内に残らず、覚醒剤の常習犯などと違って毛髪にも残らないので、今からやっても意味はない」と言われる。

 メール⑱

「妊娠と仕事の事で大至急お話したいので、連絡の取れる電話番号を教えてください。」伊藤詩織 2015-5-4 11:45

(伊藤詩織『Black Box』105頁)

  • 山口氏から非通知で公衆電話から電話が掛かってきた。山口氏が日本にいることが分かる。

メール⑲

「今日は祝日なので病院は空(ママ)いていませんでした。妊娠の可能性があるので渡航の時期を延ばせませんか?」伊藤詩織 2015-5-4 14:36

(伊藤詩織『Black Box』106頁)

メール⑳

「電話をおかけしましたが、お出にならなかったので、またしばらくして掛け直します。明日の予定はどうしても変更出来ませんが、1週間から2週間程度でまた来日します。また、どこにいても私の出来る事はなんでもしますので、遠慮なく言ってください。山口拝」山口敬之 2015-5-4 15:08

(伊藤詩織『Black Box』107頁)

メール㉑

「家族と合流してしまったので、電話出来ません。会ってお話したいので、日本に帰っている日にちが決まり次第メール下さい。」伊藤詩織 2015-5-4 18:08

(伊藤詩織『Black Box』107頁)

メール㉒

「山口さん、今まで必死に自分の中の記憶と感情を抑えてきました。向き合うと崩壊してしまうからです。ただもう自分自身をコントロールする事が難しくなってきました。あの夜、山口さんに意識がないまま強制的に性行為を行われ、肉体的にも精神的にも傷つけられました。あの夜、膣は数日間痛み、乳首はかなり傷つきシャワーを当てられないほどでした。膝の関節もずれ今日までサポーターをつけています。そして信頼をしていた山口さんにこの様なことをされ、ショックで夜も眠れずに仕事に出れなくなったりしていますが、今後の自分の将来も考え、必死にこのことに蓋をしてきました。でも、現在、生理が大幅に遅れ、妊娠という可能性が大きくなり、現実的な対処に早急に向き合わなければいけない今、山口さんから誠心誠意のある謝罪、仕事、妊娠に対しての対応を早急にしていただけなければ、もう精神的にも限界で周りに助けを求めざるを終(ママ)えません。本来なら既に対応しているべきだと思います。いち早く病院に行って対応しなくてはならない中、1、2週間で帰国すると言っていましたが、早急に帰国をして対応をして下さい。また日本で通じる携帯電話をもってください。こちらから直ぐに連絡出来ないのは困ります。全ての内容に返答をお願いします。今までのようにメールの内容を無視、否定されるのはもう限界です。」伊藤詩織 2015-5-6 22:28

(伊藤詩織『Black Box』108頁)

メール㉓

「あなたが心身ともに疲弊している事についてはとても心配しています。また、近くに相談相手がいない事についても、申し訳ないく思っています。私は逃げも隠れもしませんし出来る事はなんでもしますから、まずは落ち着いて下さい。また、あなたの能力については高く評価していますから、アメリカであなたにふさわしい仕事に就けるよう全力でサポートしたいし、実際にいくつか具体的なポストもオファーが来ています。その段階に進むためには、まず落ち着いて、いろいろな事に前向きに対処する必要があると思いませんか?事実認識についても、冷静になって下さい。例えばあなたの膝が痛いのは私のせいですか?あなたは寿司屋のトイレで鍵をかけたまま寝込んでいて、外から鍵を開けた店員さんに助けられたのを覚えていますか?店員さんによれば、便器から崩れ落ちて不自然な形で寝込んでいたという事ですから、その時に痛めたのではありませんか?もし私があなたの膝を痛めるような事をしたと主張するのであれば、どういう局面だったか説明して下さい。いろいろな意味で、まずは冷静になって欲しいと思います。くり返しますが、私は善意に基づいて、あなたが心身共に楽になるように私の出来る事はなんでもする用意があります。問題を解決するために我々が共同で対処出来るよう、まずは落ち着いて欲しいと思います。その上で、あなたが私に求めるものを教えて下さい。私が答えるべき全ての内容ってなんですか?あなたのメールではよくわかりません。私は誤魔化したり逃げたりするつもりは一切ありませんよ。あなたもケンカ腰でなく、前向きに整理してわかりやすく伝えて欲しいと思います。」山口敬之 2015-5-6 23:12

(伊藤詩織『Black Box』109頁)

メール㉔

「メールでいただいた問い合わせのうち、まず連絡方法について連絡します。私は現在一時的に日米どちらにも住所がないので携帯の契約ができません。何らかの形で携帯を入手し次第連絡します。それまではメールをくれれば、すぐ連絡します。今までもメールを受け取ったら、すぐメール返信するなり公衆電話を探して電話するなりしています。一昨日も、高速道路を運転中にあなたからメール着信があったので、すぐ高速道路を降りて公衆電話から電話をかけました。あなたは出ませんでしたが。私は誤魔化したり逃げたりしませんし、いつでも連絡はとれますから、安心して下さい。」山口敬之 2015-5-7 9:33

(伊藤詩織『Black Box』111頁)

メール㉕

「日本に帰ってくる日にち、滞在先の連絡先、また現在の滞在先の連絡先を教えてください。一(ママ)早く病院に行った際の対応を取るために。あなたがそこを明確にしていただかなければ私は病院に行けません。逃げも隠れもしないというのなら、これらの情報開示をし速やかに日本に帰って来て下さい。私は落ち着いています。レイプされた上妊娠の可能性を持った女子にこれ以上なにを言うつもりでしょうか?」伊藤詩織 2015-5-7 15:38

(伊藤詩織『Black Box』112頁)

メール㉖

「レイプってなんですか?全く納得できませんね。法律的に争うなら、そうしましょう。私は全く構いません。次の面会には弁護士を連れて行きます。あなたが準強姦の主張しても(原文ママ)あなたが勝つことはあり得ません。私にはたくさんの証人がいます。それでも争うなら、私も準備します。前向きにまともに話し合うつもりがあるなら、話し合えるような態度を取るべきではありませんか?全てはあなた次第です。」山口敬之 2015-5-7 16:37

(伊藤詩織『Black Box』112頁)

 メール㉗

「私はあなたを攻撃したり苦しめたりする意図は全くありません。出来るだけ早くこの事態を乗り越える為に、あらゆる努力は惜しまないつもりです。ただ、あなたがあくまで私に対して今のような敵意を持ち続けるなら、もはや私には対処の選択肢はなくなります。故ない批判を払拭するためなら、十数ヶ月に及ぶ裁判も受けて立ちます。お互いに消耗し傷つく事をあなたが選択するなら。冷静に前向きに話し合うことは出来ますか?それなら早期に一時帰国します。」山口敬之 2015-5-7 17:00

(伊藤詩織『Black Box』116頁)

 メール㉘

「何度も申し上げているように私には現在、体の健康が第一なので、少し考えさせていただきます。」伊藤詩織 2015-5-8 13:24

(伊藤詩織『Black Box』116頁)

 メール㉙

「わかりました。できるだけ伊藤さんの都合に合わせますから、遠慮なく連絡下さい。」山口敬之 2015-5-8 13:53

(伊藤詩織『Black Box』116頁)

メール㉚

「逃げも隠れもしない、返信しているといいますが、そんな返信ばかりで、私のここ数日の肝心な返答はなく(原文ママ)、私の不安は取り除かれず自身の保身にしか感じません。妊娠の可能性がないと以前断言していましたが、どういうことですか?何度も出来ること、出来ることと繰り返していますが、あなたのできることは一体なんですか?」伊藤詩織 2015-5-8 19:06

(伊藤詩織『Black Box』119頁)

メール㉛

「返って来てない肝心な返答があれば、指摘して下さい。すぐ返信します。」山口敬之 2015-5-8 21:37

(伊藤詩織『Black Box』119頁)

メール㉜

「妊娠の可能性がないと以前断言していましたが、なぜですか?」伊藤詩織 2015-5-8 22:57

(伊藤詩織『Black Box』120頁)

メール㉝

「私はそういう病気なんです。」山口敬之 2015-5-8 23:05

(伊藤詩織『Black Box』120頁)

メール㉞

「何の病気ですか?私の健康に関わることなので詳しく教えてください。」伊藤詩織 2015-5-8 23:09

(伊藤詩織『Black Box』120頁)

メール㉟

精子の活動が著しく低調だという病気です。」山口敬之 2015-5-8 23:12

(伊藤詩織『Black Box』120頁)

  • 上記は、性行為があったことを山口氏がはっきりと認めたメールである。

メール㊱

「医療的な面で緊急をようする対応があるなら、いくらでもサポートしますから具体的に言ってください。それから、会って話がしたいという事ならば、その為に日本に一時帰国する事も提案しましたが、その後あなたからは具体的な返答はいただいていません。あなたは私を糾弾はするが、具体的に私が何をすればいいのか言ってくれないので、私も困っているのです。あなたが心身共に疲弊している事はとても残念だし、それを改善する為に私が出来る事は何でもしますから、具体的にやるべき事を提案して下さい。それから、謝罪をしないのは、事実認識が根本的に異なるからです。下の(筆者注・過去の)メールに書いてある事も、事実と相当乖離しています。しかし、わたしが事実関係についてあなたの主張に反論すれば、傷ついたあなたを精神的にさらに追い詰める事になりかねないから、あえて反論していないのです。私があなたに一切謝罪をする気がないという事ではありません。事実認識が根本的に異なる段階であいまいな謝罪をする事は、いろいろな面で誤解を生み不適切だと考えているからです。繰り返しますが、あなたが誰にも相談できず苦しんでおられる事については、深く心を痛めています。私がいま何をすべきか、ぜひ具体的に言って下さい。」山口敬之 2015-5-10 12:38

(伊藤詩織『Black Box』121頁)

メール㊲

「あなたの謝罪、反省の意をまず最初に聞きたい。事実が乖離しているとはどういうことでしょうか?この点についてご返答いただけない以上、この先は山口さんとお話する意味がないように思います。私達は真実を伝えるのが仕事ですよね?私は事実を曲げる人が一番嫌いです。」伊藤詩織 2015-5-11 13:40

(伊藤詩織『Black Box』122頁)

メール㊳

「謝罪や支援については、私の5/10のメールを再読して下さい。また、私は事実認識についてメールであなたと議論しません。まず謝れというあなたの要求には応じないという事です。こうゆう状況におかれたら、私でなくても皆同じ対応をすると思います。これは、あなたが必要とする支援を拒否するものではありません。私は今でも、善意に基づいて、あなたをサポートする用意はあります。具体的に言っていただけたら、できる事は何でもします。ただ、あなたが今のような攻撃的かつ敵対的な姿勢を続けるのであれば、あなたと私が直接やり取りをしても同じ事の繰り返しとなり不毛なので、今後の連絡は第三者を介在させることにします。」山口敬之 2015-5-12 12:45

(伊藤詩織『Black Box』122頁)

メール㊴

「ワシントンの日系メディアにお願いしていたあなたの就職について、面接をしたいという連絡がきました。あなたと私のコミュニケーションがうまくいっていない現状とは別に、もしあなたがアメリカでの仕事に興味があるなら、遠慮なく希望を教えて下さい。」山口敬之 2015-5-13 0:07

(伊藤詩織『Black Box』123頁)

メール㊵

「素直に受け取ってもらえないかもしれないが、私はあなたの事を心配しています。できるサポートは何でもするから、具体的に言って欲しいという気持ちにも変わりはありません。」山口敬之 2015-5-13 10:37

(伊藤詩織『Black Box』123頁)

 

  • 高輪署の捜査員A氏が鮨屋での聞き込みを開始した。店員の証言では、詩織さんと山口氏が2人で日本酒を7合か8合くらい飲み、詩織さんは裸足で店内を歩くほど泥酔していたと言う。捜査員A氏は「薬でなくとも、ここまで酒を飲んだことを店の人が証言したのだから、準強姦罪の要件の一つにはなる」と詩織さんに伝えた。
  • 事件後、詩織さんは生理が1ヶ月も遅れていたため、捜査員A氏の勧めで妊娠検査を受けたが、妊娠はしていなかった。
  • 2015年5月13日、詩織さんと山口氏を乗せたタクシー運転手の証言が取れた。その証言によると、詩織さんは「近くの駅で降ろしてください」と何度も言っていたが、途中から声がしなくなった。降車時には自力で降りられない状態で、降車後には吐しゃ物が残されていた。
  • ホテルのハウスキーパーは、「ベッドは片方しか使われてなかった。もう一つのベッドには血がついていた」と証言している。
  • 2015年6月4日、仕事でドイツに滞在していた詩織さんに捜査員A氏から「山口氏の帰国に合わせ、成田空港で逮捕する」という連絡が入る。逮捕後の取り調べに備えて詩織さんに帰国してほしいと言う。
  • 逮捕予定当日(2015年6月8日)、A氏から直前になって逮捕が突然中止になったという連絡を受ける。ストップを掛けたのは中村格刑事部長(当時)だった。A氏は事件の担当も外されたと言う。
  • 捜査員A氏の上司から詩織さんに連絡があり、今後は警視庁捜査一課が事件の担当をすると言う。
  • 詩織さんは帰国後すぐ警視庁に呼ばれた。山口氏の逮捕中止の理由について新しい捜査員から明確な説明はなく、社会的地位の高い人は逮捕する必要がないと言われる。
  • 山口氏の弁護士が、示談交渉したいので詩織さんの弁護士を教えてほしいと言って警察を訪ねて来た。詩織さんに示談する気はなかった。
  • 2015年6月22日、DNA鑑定の結果、詩織さんのブラから山口氏のDNA片が採取された。ストラップ、ブラのカップの外側、内側、ホックの計4ヵ所から山口氏のY染色体が出た。
  • 山口氏の弁護士から詩織さんの弁護士に何度か連絡があり、詩織さんの気が変わって示談を受ける気になっていないか探ってきた。
  • 2015年8月26日、警視庁が準強姦罪の容疑で山口氏を書類送検
  • 2015年10月、詩織さんは事件を担当したK検事と面会し、事件当日についての質問を受ける。
  • 2016年5月30日、山口氏がTBSを退社。
  • 2016年7月半ば、担当のK検事と2回目の面会。K検事から「日本の『準強姦』は、あってないような法律」と言われる。
  • 2016年7月22日、東京地検は山口氏の準強姦事件を嫌疑不十分で不起訴*4とした。
  • 詩織さんは、友人宅で偶然目にした清水潔『殺人犯はそこにいる』(新潮社)を読み、清水さんの洞察力と「小さな声にこそ耳を傾ける」という報道姿勢に感銘を受ける。詩織さんは、知り合いに聞いて清水さんと連絡を取り、清水さんはすぐに詩織さんの相談に応じてくれた。
  • 2017年2月、清水さんを通じて「週刊新潮」から詩織さんに事件の取材をしたいと申し入れがあった。
  • 2017年5月10日、週刊新潮により詩織さんの事件が初めて報道される。
  • 2017年5月29日、詩織さんは司法記者クラブで記者会見を行った。
  • 同日、詩織さんは検察審査会*5に審査申し立てをする。
  • 2017年9月21日、検察審査会が山口氏の準強姦事件を「不起訴相当」と議決した。
  • 2017年9月28日、詩織さんは東京地裁に民事提訴する。
  • 2017年10月18日、詩織さんの手記『Black Box』(文藝春秋)が発売される。

 以上、『Black Box』に掲載されているメール文(全40通)の前後に起こったことをまとめました。事件の詳しい経緯は詩織さんの手記『Black Box』をご覧ください。

 

Black Box

Black Box

 
 

*1:モーニングアフターピル(緊急避妊薬)は、通常、問診だけで処方され、血液検査は行なわない。参照:緊急避妊(モーニングアフターピル) 血液検査が必要になるのは継続的な服用で将来の妊娠を防ぐ低用量ピルである。(緊急避妊薬は中用量ピル)低用量ピルは長期服用で血栓ができやすくなるため血液検査が必要。参照:低用量ピル

*2:デートレイプドラッグとは、そのような名称の薬があるわけではなく、アルコールに混ぜてレイプ目的に悪用される睡眠薬精神安定剤などの俗称。少量のお酒に混入されただけでも意識や記憶の喪失が起こる。吐き気の症状も特徴である。

*3:準強姦罪とは、お酒や薬物などで心神喪失もしくは抵抗困難な状態に乗じた(またはそのような状態に陥らせての)性的暴行のこと。名称に「準」は付くが、暴行や脅迫を用いた「強姦罪」とは罪の重さも同じで強姦には違いない。昨年(2017年)の刑法改正で強姦罪準強姦罪の罪名はそれぞれ強制性交等罪・準強制性交等罪に変更されたが、詩織さんの事件は2015年なので当時の名称を使用している。

*4:不起訴とは、警察が捜査した刑事事件について、検察が起訴しないという判断(処分)をすること。不起訴は一事不再理の対象外で無罪とは異なる。

*5:検察審査会とは、一般の国民の中から抽選で選ばれた11人が審査員となり、不起訴処分の適否を審査する。検察の不起訴を覆して「起訴相当」の議決を出すには11人中8人以上の賛成が必要。「不起訴相当」や「不起訴不当」の場合は6人以上の賛成が必要である。